静かに時は過ぎる。
 時に考え込むと静かな中に身を置きながらも自分の思惑が雑音となり私自身を悩ませる。
 耳鳴りにも似た血流の音にも似た言い難い音。
 思考が停止している。
 動きながら停止している。
 大きな小さなうねりが澱んだ心を掻き回す。

 心を分かち合うことは難しい。
 お互いを知り合おうとする不断の努力と愛情とそして物理的条件も必要だ。
 幼い頃から誰かに分かって欲しくて堪らなかったけど、わかってもらうことが一生出来ないものだと
 諦め続けて生きてきた。
 常に悲しかった、常に苦しかった。
 
 輝く光に心奪われたり、五感への甘い刺激に身を委ねたりもするのだけど
 それはそれ・・・これはこれ
 遠く乖離して暗闇から抜け出せることはない。

 ねえ・・・と思いだしたように声をかければ返事が返ってくるような距離にいることもなく
 継続するには犠牲と努力が必定で
 時には自分の価値観・・・自分自身までもが揺らいでしまうことがあっても
 それでも求めてしまうのは
 やはり辛いことで。
 かといって求めないのはなおさら辛いことで・・・

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 親から電話がかかる。
 「なにが?」
 「さあ。」
 「じゃあ。」
 しか話さなかった。

 姉からのメールが何回も入る。
 いつか返信しなくてはと思いつつ放置をする。

 自分自身の問題だ。
 何がきっかけか分からない。
 分かっているけど。。。直接的な原因はないと思う。
 ただこの数ヶ月に人と話すことが極端に辛い作業になってしまった。。。それがここ数日悪化している。

 3時間ほどしか睡眠をとっていない。
 昨日もそうだった。
 その前もその前も・・・・。
 
 

 雨の日は悲しい。
 

 それだけのことだと思う。

 総て自分自身の脳内の一部の物質の作用なんだよと呟いてみたりする。
 明日は来る。
 そしてまたそれだけ年をとる。
 
 こうやって日は過ぎる。
 

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