季節は、凍てつく氷に包まれたようなものだが。
 昨日の夜から、ポチのメールには、春風の匂いがする。
 とても暖かい言葉に溢れている。

 忘れたくないので書いておくね。

「ねえ、ポチはご主人様のことを本当に愛しているから。見捨てたり、離れたりしないで。ごめんね。嫌いじゃなきゃ愛しているって言ってください。愛しているから。」
 
「ご主人様と呼ぶようになって一年少し。まだ意に沿わないこともあると思うけど頑張るから、子犬と思ってしつけて下さいね。」

「今日はお鍋。またいつかポチの作ったお鍋を食べて下さいね。いつか・・・ね。」

「ポチはいちごがだぁいすき。おいしいですよね。可愛いし。」

「愛するご主人様。」

「またいつか、二人で酔っ払ってはしゃぎたいね。きれいな空の下で星を眺めたいね。」

「お酒をちょっぴり飲んだ後少しHな気持ちになって、なぜかご主人様におしっこをかけていただいていることを想像しながら触ってしまいました。」

「ちゃんとトレーニングするからまたおしりもお願いします。我儘言わずに頑張るから。」

「原点は、ご主人様がご主人様じゃなくなることじゃなくて、ポチがご主人様に隷属する奴隷の気持ちを思い出すこと。ぬくぬくとペットのポチになっちゃってました。ごめんなさい。」

 という感じかな。
 
 うれしいよ、ポチ。
 ずっと、ずっと、愛し合いたいよ。

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