うちのポチは、
自分がして欲しいことをしてもらうとしっぽを振って喜び、したくないことをさせると牙をむく、
という、典型的な「お姫様」ポチだ。
しかも、自分がお姫様ポチであるという自覚がないところも、正統お姫様ポチだ。

一応、奴隷犬でもあるはずなんだが・・・

奴隷犬らしいところといえば・・・、
ご主人様に敬語を使うというところ。
しかし、
考えてみれば、主従関係を結ぶ以前から敬語を使われていたので、奴隷犬だからというよりも、習性なんだろうな〜。

もう一つだけ、奴隷犬らしいところがある。
それは、セックスの時。
基本的にはどんな要求にも応える「姿勢」を見せる。
(現実に要求に応えるかどうかは別として)
しかし、それも実は自分の中に密かに持っている希望にかなう時だけで、
そうでないことをしようとするなら、たちまちご主人様に牙を向くんだよね。

まあ、ぼくが甘やかしているのも事実なんだけど。
僕自身、ポチが喜ぶととてもうれしいし、ポチが嫌な顔を見せると哀しいので、
ついつい、ポチが「命令」に背いても、命令が良くなかったと反省してしまい、
ポチの喜ぶことだけを命令してしまうんだよね。
つまり、形の上ではご主人様の命令なんだけど、実はポチが命令して欲しいことを命令しているだけなんだよね。

ただ、ぼくの中で、
ポチの喜ぶ顔を見たいという思いが一番強いのは事実だし、
ぼくにとって何よりも大切なことなので、
それはそれで、全く問題はないんだけど。

問題は、ポチが望んでいることが何かを、ポチが「明確には」なかなか教えてくれないことだ。
姫が何を望んでおられるのか、それを的確に察知し、実行することは非常に難しいのだ。

先日は「ケーキが食べたい」と姫は仰せになられた。
ところが、いつも行くケーキの店は、その日は定休日だ。
ご主人様は、懸命に探し出し、下見をし、お連れする。
すると、姫はとても満足をされた。非常に喜んでおられた。
ご主人様と肌を合わせるとき以上に喜んでおられた。

そこで、次のデートをどうするかが問題だ。
実は、次回は肌を合わせる予定ではあったが、どうも最近の姫にはそちらの欲望が薄れてきているらしい。
というのも、欲情したら報告するように、という命令を出しているのだが、全く報告がないからである。
一応、次に行くべきケーキの店は見つけてある。
しかし、2回続けてケーキを食べに行くというのも芸がない。
そこで、姫が喜んでくれそうな映画を観に行くのはどうかと、思いついた。
さっそく、調べたら「博士の愛した数式」という、興味深そうな映画を上映しているので、姫にお伺いを立てた。
「交尾するのと映画に観に行くのと、どちらがいい?どちらでもいいというのはダメだよ」
しかし、返ってきた返事は「どちらとも言いがたい」という返事になっていない返事。
「返事になっていないよ」というメールを送ったが、返事が返ってこない。
しまった。ご機嫌を害されたか?
そこで、ご主人様は考え込んだ。
どちらでも・・・というのは、きっと映画を見に行きたいということなんだろう。だから映画を観にいこう。ただ、どちらかに決めるようにとの命令違反には断固たる意思表示をしなくては、と思い、
「ご主人様は不機嫌になったぞ!」
というメールを送ったが、無視(?)された。
(もう既に寝たのか?)

と思っていると、案の定、
「映画、楽しみにしていますね♪」
というメールが来た。

ほらね。

あ〜あ、いったいいつになたら姫はその気になってくれるのか。
交尾したいな。
しかし、ポチ姫にその気がないのに交尾しても楽しくないからな。
こうなったら、ポチ姫が発情するまで、交尾は愚か、触るのも止めて置こう。
ポチ姫が「交尾したいですぅ〜」というまで放置しておこう。
ただ、ぼくと逢うまで数年間も交尾しなくても問題なかったポチのことだから、ずっとご主人様が放置されるおそれもあるのだが。

ご主人様にいつも発情しているようなポチを、もう一匹飼おうかな?(ウソです)
ただ、ご主人様らしいご主人様もしてみたい!
発情しているポチが、たくさんおあずけされて、やっとご奉仕させてもらえる喜び。
そんなポチの顔が見たい。
ポチはケーキを食べて無茶苦茶うれしそうな顔をするんだけど、ぼくのモノを口に含んでも、それと同じくらいうれしそうな顔をして欲しい!

おっ、メールだ。
なんだ〜、「ケーキにも負けていませんよ」だ〜?
うううっ、ケーキと比較の対象になっているよ〜。
それを書くんだったら、
「ケーキなんか問題ではないですぅ〜」だろ?(怒)

情けない・・・

まあ、確かにケーキはおいしいのだがね・・・

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