夢と言えば・・・奇妙な夢を見たよ。
 ぼくが仕事場でうたたねをしていると、ドードーとクアッガがその横を通り過ぎて逝くという夢なんだ。
 いろいろな動物が通り過ぎて行くのだけれどね、ウサギとか、リスとか、サイとか、ライオンとか、ゾウとかね。
 その最後が、ドードーとクアッガだったんだ。

 ドードーとか、クアッガとか、ポチは知っているかな?
 ともに絶滅してしまった動物なんだけどね。
 最後に通り過ぎていった動物が、ドードーとクアッガなので、とても淋しい感じがしたんだ。

 ドードーは知っているかな?
 不思議の国のアリスにも登場する動物だから知っているよね。
 クアッガというのは、体の半分だけがシマウマな、シマウマの一種なんだよ。
 
 小さい頃、絶滅した動物のことを考えて、よく泣いてたんだ。たとえば、最後の一頭になったクアッガを想像したりして。

「・・・世界中で、ぼくだけ独りぼっち。
 もうぼくの仲間は誰もいないんだ。
 今さら大事にしてくれたって、ぼくだけじゃあ、どうしようもないよ。
 ぼくだけになる前に、どうして仲間にもっと優しくしてくれなかったんだよ、人間は・・・」
 
 なんてね・・・
 こんなに孤独なことはないよね。
 

 クアッガというの前の由来は、鳴き声が「クアッガ、クアッガ」と聴こえることにあるらしいんだけれど、
 最後の一頭が鳴く「クアッガァァァ」という声を想像して、よく泣いてたんだ、小さい頃。

 そんなことをふと思い出したんだ・・・

 

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