もし人類最後の独りになったら・・・なんて事は考えたことがない。
 最後の独りになる前に心の弱いポチは絶対死ぬ。
 ただ最後の数人になったら
 何を生き甲斐に生きていくのだろうと思うことがある。
 日々生きることに必死でそれでも
 きっととても欲望が満たされていくことに貪欲になるのだろう。
 ぐっすり眠れた日、美味しいものが食べられた日、セックスをした日。
 そんな日が出来るだけたくさんあるように
 基本的な欲望に忠実に生きていくに違いない。

 絶滅していく動物は何を考えているのだろう。
 沢山で群れをなす事を常としない動物であれば仲間を捜し
 そうでない動物は淡々と日々を送っていくのかもしれない。
 

 
 今日とても不安になった。
 ポチは飽きられているのでは・・・
 そうじゃないと自分を納得させようと何度もしたのだけど
 考えれば考えるほど
 不安になる。

 飽きる。。。
 人はいつか飽きてしまう。
 ポチは日々老いていく以外には毎日全く変化していない。
 向上してもないし同じ感情を繰り返している。
 そんなポチと同じ事を繰り返すより
 もっと新鮮で新たな発見のある別の人をご主人様は求めているのではと思うことはよくある。
 心配で不安で堪らなくなった。
 
 我慢しきれなくてメールをした。
 確かめるためでも、恨んでるわけでもない。
 
 自分の感情を自分自身の中で止めておけなくなったから。
 
 すぐにやさしい電話があった。
 ご主人様はいつもこうやって救ってくれる。
 
 きっとこうやってこんな言葉に怒らずに返事をくれるような人にであうことは
 最初で最後だと思う。
 こんないい歳をしてこんなメールを送るなんて。。。。
 馬鹿みたいだもの。

 ごめんね。
 
 いつも忙しくて、また少ない睡眠が続いているご主人様。
 本当に無理をなさらないでください。
 

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