頭が悪いよな〜医師会
2006年8月9日 時事ニュースつぶやき
読売新聞の記事からなんだけど、
<日本医師会は、出産時の事故で脳性マヒとなった重度の障害者に、医師の過失の有無にかかわらず補償金を支払う公的な「無過失補償制度」の原案をまとめ、8日公表した。厚生労働省に同案を提出し、法制化を要望している。
生後5年までに一時金2000万円を支払い、6年目以降は介護料や逸失利益を年金形式で支払う内容。基金の財源は、国から年間60億円の支出を受けることを想定し、妊産婦からの負担も検討している。しかし産科医の自己負担については「国民の同意が得にくい場合は、1分娩(ぶんべん)1000円を集める」と触れるにとどまり、厚労省は「当事者同士の負担が当然で、国費負担はなじまない」としている。
この制度は、訴訟による負担を敬遠し、産科医のなり手が減っていることなどから同医師会が導入を検討している。>
論理を明確に意識しないと、目的を達成できない例がここにもある。
「訴訟による負担を敬遠する」という目的を掲げるなら、じゃあ、結果としてなぜ訴訟が起きるのか?という原因を考えるのが論理というものだ。
医療訴訟の原因は、医師と患者の信頼関係の欠落にあるんでしょう?
じゃあ、なぜ信頼関係が欠落したのか?
それは、コミュニケーション不足だからでしょう?
そうしたら、信頼関係の欠落が起きた場合にまず考えるべきは、コミュニケーションに基づく信頼関係の再構築に決まってるんじゃない?
海外では、メディエーターという職業があるそうだ。
これは、患者と医師の間で和解を進める仲介役だ。
訴訟を回避して、行きつく所は和解しかないのだから、その和解の場所で信頼関係を再構築しようという、非常に合理的な考え方だ。
基本ルールは
「1.とにかく医師が謝罪する。
2.患者もしくは遺族が怒りを発する時間を大まかに設定しておき(20分〜100分)、その間、医師は黙って聴く。
3.医学論争をしない。」
日本で医療訴訟が増えているといっても、海外に比べればまだまだ少ない。例えば、ドイツでは15倍、アメリカでは20倍だ。
そういった医療訴訟先進国(?)が生み出した知恵をなぜ活用しないんだろう。
その上での補償制度でしょう?
医療訴訟をお金を払えば回避できると思っているのか?
バカじゃん。
そもそも、この補償制度は、自動車の強制加入保険を見本にしたものと考えられるが、自動車の場合、国庫からの出費も、歩行者からの出費もないぞ。
当たり前だけど、運転者側の全額出費。
なんで、医師側が一件¥1000なんだ?
頭が悪い。
所詮、医師会は医師の職業組合。
一度解散して、患者と看護士その他の医療従事者をもメンバーに加えた、もっと大きな視野で検討できる組織をどうして作らないんだろう?
システムが重要なんだ。
読売新聞の記事からなんだけど、
<日本医師会は、出産時の事故で脳性マヒとなった重度の障害者に、医師の過失の有無にかかわらず補償金を支払う公的な「無過失補償制度」の原案をまとめ、8日公表した。厚生労働省に同案を提出し、法制化を要望している。
生後5年までに一時金2000万円を支払い、6年目以降は介護料や逸失利益を年金形式で支払う内容。基金の財源は、国から年間60億円の支出を受けることを想定し、妊産婦からの負担も検討している。しかし産科医の自己負担については「国民の同意が得にくい場合は、1分娩(ぶんべん)1000円を集める」と触れるにとどまり、厚労省は「当事者同士の負担が当然で、国費負担はなじまない」としている。
この制度は、訴訟による負担を敬遠し、産科医のなり手が減っていることなどから同医師会が導入を検討している。>
論理を明確に意識しないと、目的を達成できない例がここにもある。
「訴訟による負担を敬遠する」という目的を掲げるなら、じゃあ、結果としてなぜ訴訟が起きるのか?という原因を考えるのが論理というものだ。
医療訴訟の原因は、医師と患者の信頼関係の欠落にあるんでしょう?
じゃあ、なぜ信頼関係が欠落したのか?
それは、コミュニケーション不足だからでしょう?
そうしたら、信頼関係の欠落が起きた場合にまず考えるべきは、コミュニケーションに基づく信頼関係の再構築に決まってるんじゃない?
海外では、メディエーターという職業があるそうだ。
これは、患者と医師の間で和解を進める仲介役だ。
訴訟を回避して、行きつく所は和解しかないのだから、その和解の場所で信頼関係を再構築しようという、非常に合理的な考え方だ。
基本ルールは
「1.とにかく医師が謝罪する。
2.患者もしくは遺族が怒りを発する時間を大まかに設定しておき(20分〜100分)、その間、医師は黙って聴く。
3.医学論争をしない。」
日本で医療訴訟が増えているといっても、海外に比べればまだまだ少ない。例えば、ドイツでは15倍、アメリカでは20倍だ。
そういった医療訴訟先進国(?)が生み出した知恵をなぜ活用しないんだろう。
その上での補償制度でしょう?
医療訴訟をお金を払えば回避できると思っているのか?
バカじゃん。
そもそも、この補償制度は、自動車の強制加入保険を見本にしたものと考えられるが、自動車の場合、国庫からの出費も、歩行者からの出費もないぞ。
当たり前だけど、運転者側の全額出費。
なんで、医師側が一件¥1000なんだ?
頭が悪い。
所詮、医師会は医師の職業組合。
一度解散して、患者と看護士その他の医療従事者をもメンバーに加えた、もっと大きな視野で検討できる組織をどうして作らないんだろう?
システムが重要なんだ。
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