人間というのは、良くも悪しくも過剰反応する生き物で、困ったものだ。
最近のタミフルくん騒動もそうだし。

ところで、そのタミフルくんっていったいどのくらい「すごい」薬なのか、中外製薬のHPで調べてみると、
タミフルくんを発症2日以内に服用すると、日本人では罹患期間において「93.3時間」が「70.0時間」に短縮されるという臨床成績が「添付文書」で公表されている。
(どこが特効薬なんだ?それに重症度の軽減については、数値では全く示されていない。ただ、軽減されるとあるだけ。こんな資料だけで、よく処方するよな〜。)
つまりは、罹患期間を23時間短縮するために薬を飲むかどうかが、タミフルくんを使用するかどうかのメルクマールというわけだ。
タミフルくんはウイルスの新たな拡散を阻害する薬剤でしかなく、ウイルスを死滅させる効果が無いため、結局は自分の免疫活動でウイルスと戦うしかない。
つまり、寝て治すしかないわけで、1日余計に寝るかどうか、そこが問題なだけ。
あとは、その人の判断でしょう。
医師は、「1日だけ早く治るけど(副作用の恐れがあるけど)、服用しますか?」と説明すればよいのだ。
まあ、普通は服用しませんよね(いや、するのかな?)。
でも、それでも服用するというのなら、それは個人責任。
タミフルくんが悪いわけでも、医師が悪いわけでもない。

世界中のタミフルくんの約80%(鳥インフルエンザ用の備蓄は除外)を消費する、タミフルくん大好き日本人。
この一連の騒ぎで、ロシェ社の株価は大暴落。
大量に備蓄している(たしか500億円)日本政府(厚生労働省)としても、今さら後には引けないよな〜。

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